文献詳細
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文献概要
昭和18年11月余が蒙古大同の某病院に赴任した際、當地方の漢人婦人の間に狹骨盤患者が非常に多いことを聽いた。診療開始早々、一漢人妊婦を診察したところ、果して定型的骨軟化症なることを識つたので、非常に興味を覺え、その後外來を訪れた狹骨盤妊婦を念入りに檢索した結果、昭和18年11月から終戰までの1年10ケ月の短期間内に24例の骨軟化症を發見した。而もこの骨軟化症が蒙古内の他地域は識らず、尠くとも大同地方の漢民族の間には可成ひろく浸淫して居る事實を確めることが出來た。
本篇は單なる臨床報告に過ぎないけれども、これが大陸に於ける骨軟化症に關する一資料ともなれば幸ひである。
本篇は單なる臨床報告に過ぎないけれども、これが大陸に於ける骨軟化症に關する一資料ともなれば幸ひである。
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