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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科2巻6号

1948年12月発行

文献概要

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妊娠中絶時胎兒死亡のホルモン診斷法

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所属機関:

ページ範囲:P.226 - P.228

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 妊娠第1カ月に於て子宮出血を認めた場合,特に患者が習慣性流産を起し易い場合には治療上細心の注意を要するが,如何なる場合にその妊娠が持續され得るや否やを決定する鑑別診斷法がなかつた.我々は妊娠反應の發見以來この問題に就いて研究し.先づ胎兒死亡によつて最初にその機能を停止する組織は胎盤であり,ゴナドトロピンの大量生産は着床卵發育の初期に起るに反し,エストロゲンの産生は之より一層遲れて(妊娠3〜4カ月)始まる故,胎盤機能停止によつてプロランの排泄が減少するものと解釋し,その檢索を試みた.最近數年間我々は妊娠反應として,幼若白鼠卵巣に對するプロランの充血反應を檢査した結果,胎盤機能停止は妊婦尿中の充血因子の定量によつて推定することが合理的であると云ふ事を知つた(充血價測定法),之によつて我々は中絶過程にある妊娠が救ひ得るや否やを決定する上に臨床上有効な檢査法を得たのである.我々(Zondeck-Aschheim)の妊娠反應の生物學的根據は次の通りである.
 1)卵着床直後にプロランが妊婦體内に爆發的に横溢し 2)妊婦尿を動物に注射することによつて卵巣の變化即ち卵胞成熱,充血,出血(出血斑點,腦下垂體前葉第Ⅱ反應)及び黄體形成(前葉第Ⅲ反應)が認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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