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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻1号

1966年01月発行

文献概要

臨床

われわれの行なつている術後補液について

著者: 村越充明1

所属機関: 1都立大久保病院産婦人科

ページ範囲:P.46 - P.48

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はじめに
 婦人科において,手術は日常しばしば経験するところであるが,その術後の患者の状態は,他の外科手術の前後に見られるような消化管の疾患,嘔吐によるClの消失,下痢,多量の排液等によるような特殊な脱水状態や電解質の変動は少ないが,時には術前のヒマシ油,浣腸,術後の水分の経口投与不能等の原因で,単純な型の脱水状態は起こりうる可能性があり,なお,それに発熱による発汗等の条件が加わるので,経口投与の可能になる時期までは,当然その予防のための補液は必要となる。
 われわれは術後の処置として,諸家の処置と同様,術後の感染に対する抗生物質および疼痛に対する鎮痛剤の使用と同様に,補液についても注意深く行なつており,今までの諸家の補液の報告を総合整理し,われわれの行なつている補液の実際についてのべる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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