文献詳細
臨床
文献概要
はじめに
悪性絨毛上皮腫(以上絨毛腫と略記する)は,婦人に発生する腫瘍の中で,もつとも悪性度が高く,浸潤性が強く成長が速やかで,しかも,転移や再発が多い。その転移は,妊卵着床部に原発した絨腫が,主として血行性に全身の各臓器に運搬されていく形をとるのが普通である。しかし,特異的な発現様式を呈する異所絨腫の存在を忘れることはできない。
絨腫委員会は,「異所絨腫とは妊卵の着床部以外の部位に,転移によつてではなく原発したもの」と規定している。
悪性絨毛上皮腫(以上絨毛腫と略記する)は,婦人に発生する腫瘍の中で,もつとも悪性度が高く,浸潤性が強く成長が速やかで,しかも,転移や再発が多い。その転移は,妊卵着床部に原発した絨腫が,主として血行性に全身の各臓器に運搬されていく形をとるのが普通である。しかし,特異的な発現様式を呈する異所絨腫の存在を忘れることはできない。
絨腫委員会は,「異所絨腫とは妊卵の着床部以外の部位に,転移によつてではなく原発したもの」と規定している。
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