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特集 産婦人科医に必要な臨床病理の知識その2
卵巣の悪性病変—主として病理学的肉眼所見を中心として
著者: 加藤俊1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科教室
ページ範囲:P.813 - P.819
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本稿は産婦人科病理学を専攻しておられる方々のためにではなく,一般の臨床医家(特に開業医)の方を主体として,どのような観点で卵巣悪性腫瘍をみ,いかにしてそれをすぐに役立たせるかを目的とするとの編集氏の御依頼であるので,以下あまりに専門的な組織学的検鏡所見等は割愛して,主に手術時の病理学的な肉眼所見,あるいは臨床所見を中心として稿を進めてみたいと思う。実際問題として開腹手術の場で直ちに治療の方針を決定する必要に迫られる臨床家にとつては設備のととのとつた大学や大病院等は例外として,一般には組織学的所見に頼る以前の問題として,この肉眼所見によつてまず判断する機会が多く,この所見のとり方はきわめて重要と思われる。
本稿は産婦人科病理学を専攻しておられる方々のためにではなく,一般の臨床医家(特に開業医)の方を主体として,どのような観点で卵巣悪性腫瘍をみ,いかにしてそれをすぐに役立たせるかを目的とするとの編集氏の御依頼であるので,以下あまりに専門的な組織学的検鏡所見等は割愛して,主に手術時の病理学的な肉眼所見,あるいは臨床所見を中心として稿を進めてみたいと思う。実際問題として開腹手術の場で直ちに治療の方針を決定する必要に迫られる臨床家にとつては設備のととのとつた大学や大病院等は例外として,一般には組織学的所見に頼る以前の問題として,この肉眼所見によつてまず判断する機会が多く,この所見のとり方はきわめて重要と思われる。
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