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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻11号

1966年11月発行

文献概要

特集 新生児の臨床検査

成熟度の判定法

著者: 有泉基水1

所属機関: 1日本大学医学部小児科教室

ページ範囲:P.893 - P.896

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はじめに
 新生時期において,生れた子の生命および後遺症の予後を正しく判定評価することは,なかなか困難なことである。しかしまた,最も必要なことの一つでもあると考える。これらの予後を左右する最大の要因は,新生児の成熟度と分娩によるストレスの大小である。したがつて,新生児期にその成熟度を適確に知ることは大切なことである。しかしながら出生直後においては,分娩自体によるストレスの大小が,新生児の生命および後遺症の予後に大いに影響しているため,新生児の成熟度を判定するためには,いきおい,従来より用いられている"いわゆる成熟兆候",身体計測値,骨の発育程度,および血液化学的方法などによらなくてはならない1)。ここでは,これらの方法の2,3について述べ,これとは趣を異にした機能的な方法である,Graham,Rosenblilth5),7)らの用いている術式について紹介したい。
 もちろん,この方法は,生後数日して分娩による影響の去つた時期において役立つ方法であるようであり,統計的にもまだ,標準化されていないが,漸次follow upしたデーター6)もみられる傾向にあるので,あえて述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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