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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻11号

1966年11月発行

特集 新生児の臨床検査

Screening testの計画

著者: 安達寿夫1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.897 - P.900

文献概要

はじめに
 最近,新生児の管理が注目をあつめているもつとも大きな理由は,いかにしたら変動の大きい新生児期に異常児を適時にもれなく発見できるかということであろう。新生児疾患のほとんど大半はこの時期にしかみられない独特のものであり,しかももつともしばしばみられる呼吸異常,嘔吐・黄疸などの主要症状は正常児でも子宮外生活に適応するための一つの適応症状としてみられるので,正常と異常を区別することが新生児疾患の第一の手がかりとなる。したがつてこの適応症状がまつたく消失するまで,すなわち生後7〜10日ころまでの新生児期には症状の種類や程度を観察記録し,その変動をみることによつてある一定の限界を越えたときはレントゲン写真や血清ビリルビン検査などの臨床検査によつて確実な診断をなし得るような管理体制が,すべての新生児にとつて必要となる。
 ここに新生児独特のscreenig testの必要性が生じてくる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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