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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻12号

1966年12月発行

特集 胎盤

その基礎と臨床

胎盤の病理

著者: 相馬廣明1

所属機関: 1東京医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.997 - P.1003

文献概要

はじめに
 胎盤の病理学的な変化は生理的な退行過程として生ずる場合もあるので,どのあたりで病的状態としての一線を劃したらよいかはなかなかむずかしい。しかしあくまでも胎盤は胎児にとつての栄養摂取などの重要な器官であり,母体と児とを連結する器官であるので,両者の影響を受けることも大きく,また逆にこの胎盤の機能障害や病的変化が直ちに児に与える影響も大きいことは当然であるので,胎盤の病理を論ずるには児に対して障害を与えるような病的変化が主眼でなければならない。したがつて,胎盤の病理を知るためには,まず分娩後のていねいな胎盤検査が絶対に必要であり,これによつて肉眼上,あるいは形態上からその異常をつかまねばならない。このための胎盤検査法については,すでに本誌(17巻9号昭38)に掲載してあるのでそれを参照されたい。ここでは要点だけをのべる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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