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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻12号

1966年12月発行

文献概要

MY THERAPY in Series・49【最終回】

腟トリコモナス症の3者併用療法

著者: 高瀬善次郎1

所属機関: 1日本医科大学真柄産婦人科教室

ページ範囲:P.1012 - P.1013

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 腟トリコモナス症とは,腟トリコモナスすなわちTrichomonas va—ginalisが婦人性器および尿路に感染するものをいうのである。本虫が婦人性器に発見される頻度は発表者によつて異なり,7〜26%とされているが,教室の成績では外来患者4691例中484例すなわち10.31%に陽性である。
 腟トリコモナスは,腟内のみでなく,その附近の分泌腺および尿路内にも同時に寄生するものであつて,Chappazによれば,腟内に腟トリコモナスが陽性である婦人の87.8%がその尿路内にも本虫が陽性であるといつている。またBertrandは腟トリコモナス症患者の配偶者では,その精液中に本虫が90%陽性であるといつている。これらのことは治療に当つて大いに考慮しなければならないところである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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