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臨床婦人科産科20巻2号

1966年02月発行

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出産前後の線溶,他

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ページ範囲:P.109 - P.109

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 Shaper, A.G.,McIntosh, D.M.;Evans, C.M.&Kyobe, J.:Fibri—nolysis and plasminogen levelsin pregnancy and puerperium.
 Lancet 7415:706-708, Oct.9, 1965.
 妊娠末期には,ふつう,線溶現象が低減しており,出産直後に急速に正常にもどる。Biezenski (J.Cl.Path.13:220,1960.)によると,妊娠・分娩・産褥を通じantifibri—nolytic activityは一定であるから,妊娠末期の線溶低減は循環plasminの減少によるとしている。これに反しNaidoo (J.Cl.Path.13:224,1960.)は妊娠末期にantifibrinolysinが増加するとしている。またその時期にplasminogenも減少していると見ている。そこで著者らは,この点を再検討すべく,アフリカ黒人25才以下の妊婦および産褥者について,dilute blood-clotlysis, euglobulin-lysis,血清plas—minogen,血清cholesterol,血清triglycexidesを調べた。dilute clot—lysisは対照婦人10時間以内6例(6/15),10-24時間8/15例,24時間以後1/15例。妊婦では10時間以内0/21例,10-24時間3/18例,24時間以後18例,つまりfibrinolytic ac—tivityの著しい減弱がみられる。陣痛時でも,10時間以内1/25例,10−24時間3/25例,24時間以後21/25例で同様である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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