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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻2号

1966年02月発行

MY THERAPY in Series・41

骨盤X線計測について

著者: 荒木日出之助1

所属機関: 1昭和大学

ページ範囲:P.130 - P.131

文献概要

 1.症例の選択:骨盤を計測するということからすれば全症例に行なうのがよいが,胎児に対するX線障害を考慮すれば症例を選択することが好ましい。病的骨盤の疑われる場合はもちろんのこと,近年の産科学では正常に発育したと思われる婦人の骨盤の異常形態が重要視されている。それ故少なくとも臨床的には外計測値が平均より短い(特に外結合線18cm以下,側結合線15cm以下)ものや,身長が145cm未満のもの,さらに分娩予定日近くになつても児頭の固定しない初産婦,胎位異常のある初産婦,分娩開始後では規則正しい陣痛があり,胎位胎勢に異常もなく,軟産道の仲展も良好であってしかも分娩の進行しないもの,前回の分娩が難産であった経産婦などは骨盤X線計測の対象とすべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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