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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻2号

1966年02月発行

薬の臨床

婦人科領域における蛋白同化ステロイドStanozololの臨床経験

著者: 赤須文男1 館野政也1 早稲田健一1 小出春樹1

所属機関: 1金沢大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.155 - P.160

文献概要

はじめに
 蛋白同化ステロイドは,その名のごとく生体内の蛋白同化を促し,異化を抑制し,それによつて,体重増強をはかるというというとこから臨床応用が開始されたが,その後,各種の病状に対しても効果のあることが見出され,広い応用範囲を示しているしかし本来のこのステロイドの作用は変つているわけではなく,この主作用ともいうべき蛋白同化作用は当然Host-parasite (tumor)relationshipにおけるHostを強化することになるといつてもよいかと思う。
 われわれはその意味で蛋白同化ステロイドの応用は癌の治療における補助療法として,大きな意義があるものと考え,その成果をしばしば発表報告してきた。表今回,新らしい蛋白同化ステロイドである17β—hydroxy−17α—methylandrostano—pyrazole (Stanozolol,以下Winstrolと略)を同様の意味において,臨床的に応用する機会をえたので,この効果について以下検討を加えてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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