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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻2号

1966年02月発行

文献概要

薬の臨床

ウイントマイロンによる尿路感染症の治療成績

著者: 八神喜昭1 伊藤裕正1 外山圭一1 水野絹枝1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.161 - P.165

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はじめに
 産婦人科領域における尿路感染症も,サルファ剤ならびに抗生物質の登場により,容易に治療せしめうるかのごとくみえたが,起炎菌のうちにはこれらの薬剤に対し耐性を獲得するものを生じ,再び難治のものをみるに至つた。したがつて本問題を解消するためには,これら起炎菌に対し特異的に作用するばかりでなく,耐性化の少ない薬剤の出現が望まれるしだいである。
 今回第一製薬より提供されたNalidixic acid(ウイントマイロン)はグラム陰性菌に対し卓効があるばかりでなく,他薬剤に耐性を獲得したグラム陰性菌に対しても著効をみると報告されている。よつてわれわれは本剤による産婦人科領域における尿路感染症の治療実験を行ないその治療経過を詳細に観察するとともに,起炎菌の培養同定,薬剤に対する感受性ならびに治療中における菌数の消長をも併せ検索し,予期のごとき好結果をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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