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臨床
巨大頸部リンパ管腫を有する新生児の分娩および手術治験例
著者: 大下陸郎1 小島俊彦
所属機関: 1国立金沢病院産婦人科
ページ範囲:P.207 - P.210
文献購入ページに移動はじめに
巨大な先天性のう腫リンパ管腫(Cystic Lym—phangioma,Hygroma)の経腟分娩は,きわめてまれで,われわれの渉猟した文献では,2例を見たのみである。これらの報告は,ともに難産後の児死亡例であるが,われわれの症例では,困難な産科処置によつて生児を経腟分娩せしめ,生後腫瘤の剔除手術を行ない,その後順調に生育している。稀有な症例と考えられるので,ここに報告する。
巨大な先天性のう腫リンパ管腫(Cystic Lym—phangioma,Hygroma)の経腟分娩は,きわめてまれで,われわれの渉猟した文献では,2例を見たのみである。これらの報告は,ともに難産後の児死亡例であるが,われわれの症例では,困難な産科処置によつて生児を経腟分娩せしめ,生後腫瘤の剔除手術を行ない,その後順調に生育している。稀有な症例と考えられるので,ここに報告する。
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