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研究
産婦人科耐性菌感染症の診療
著者: 青河寛次1
所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.255 - P.261
文献購入ページに移動はじめに
化学療法に伴う感染症の変貌はまことにいちじるしいものがあるが,産婦人科領域では,産褥熱の激減と帝切分娩の適応拡大とは産科学の方向を大きく転換させたし,また,婦人科領域では淋疾の稀発化と子宮癌骨盤死腔炎の防止もまた然りである。
しかしながら,細菌の薬剤耐性獲得が広範囲にわたり,かつ,高度化するにつれて,こうした感染症の診療は新しく困難な問題に直面しているわけである。そして,これら耐性菌感染の診療は,化学療法に伴う感染症の変貌という大きな観点から把握されるべき性質のものである。
化学療法に伴う感染症の変貌はまことにいちじるしいものがあるが,産婦人科領域では,産褥熱の激減と帝切分娩の適応拡大とは産科学の方向を大きく転換させたし,また,婦人科領域では淋疾の稀発化と子宮癌骨盤死腔炎の防止もまた然りである。
しかしながら,細菌の薬剤耐性獲得が広範囲にわたり,かつ,高度化するにつれて,こうした感染症の診療は新しく困難な問題に直面しているわけである。そして,これら耐性菌感染の診療は,化学療法に伴う感染症の変貌という大きな観点から把握されるべき性質のものである。
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