文献詳細
臨床
文献概要
はじめに
頸管妊娠を臨床上確診することは非常にむずかしくまたその処置を誤れば大出血を来たし母体の予後の極めて悪い点からも臨床上慎重なる取り扱いが望まれる。本症は昭和28年九嶋により記載されて以来最近つぎつぎと報告され,従来考えられていたほど本症の稀有性についての意義は失われて来たと考えられよう。
最近われわれは本症の1例を経験したので,その症例および過去13年間の本邦文献上の59例について統計的考察を加えてここに報告する。
頸管妊娠を臨床上確診することは非常にむずかしくまたその処置を誤れば大出血を来たし母体の予後の極めて悪い点からも臨床上慎重なる取り扱いが望まれる。本症は昭和28年九嶋により記載されて以来最近つぎつぎと報告され,従来考えられていたほど本症の稀有性についての意義は失われて来たと考えられよう。
最近われわれは本症の1例を経験したので,その症例および過去13年間の本邦文献上の59例について統計的考察を加えてここに報告する。
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