文献詳細
私の座右書
文献概要
終戦の時に卒業して,金沢の父の病院に帰つたのは,まだ敗戦の混乱の消えやらぬ頃でありました。
学生時代の婦人科教科書は余りにも簡単過ぎるし,父の本柵に入れてある,ドイツ語のHalban-Seitzは,これから婦人科を専攻しようという私には余りにも膨大過ぎました。ある日,病理の先輩に「本屋さんにとてもよい本があるから」と教えられて買つて来たのが,古いNovakの「Gynecologic and Obstetric Patho—logy」でした。高校時代から主にドイツ語を教えられてきた私には,最初一寸読みにくい感じもしましたが,それ以来私の机の上から離したことがありません。
学生時代の婦人科教科書は余りにも簡単過ぎるし,父の本柵に入れてある,ドイツ語のHalban-Seitzは,これから婦人科を専攻しようという私には余りにも膨大過ぎました。ある日,病理の先輩に「本屋さんにとてもよい本があるから」と教えられて買つて来たのが,古いNovakの「Gynecologic and Obstetric Patho—logy」でした。高校時代から主にドイツ語を教えられてきた私には,最初一寸読みにくい感じもしましたが,それ以来私の机の上から離したことがありません。
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