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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻6号

1966年06月発行

臨床

排卵障害に対する副腎皮質ホルモンの効用

著者: 中嶋唯夫1 柳下晃1 島田清1 柄沢和雄1 足立康弘1 檀上忠行1 加口直衛1 吾妻博1 金尚鐘1 竹内稔弘1

所属機関: 1日本赤十字社本部産院

ページ範囲:P.459 - P.464

文献概要

はじめに
 排卵障害の分類について松本などは明解な報告を発表しているが1,2),排卵障害に対しての排卵誘発の具体的な方法は推察されても今日なお十分な効果は必らずしも期待しえない。
 われわれはすでに発表しているごとく,実地診療上,甲状腺機能,尿中17KS排泄値からのおよその副腎皮質の働きを知ることによつて,療法選択の1指標とし,排卵効果のない症例については最近帝国臓器の助力により尿中諸ホルモンの分祈を行なつているが,初期のGTH-Kurの効果3),GTH-Kur時のPolycystische Anschwellung4),甲状腺刺激ホルモンの試用5),甲状腺剤の利用6)などについては,すでに発表したが,今回は尿中17KS排泄高値を示したもの,多毛を認めたもので排卵障害のあつた症例を中心に,副腎皮質ホルモンの使用経験について報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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