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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻7号

1966年07月発行

臨床

急速に皮膚転移をきたした子宮腟部癌の剖検報告

著者: 小笠原二郎1 小野節1

所属機関: 1福島医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.555 - P.557

文献概要

はじめに
 婦人科領域における悪性腫瘍の中で子宮癌は主要な地位を占め,臨床的意義のもつとも深い疾患のひとつで,これに関連する業績は枚挙にいとまがないが,子宮癌の皮膚転移に関する報告は,その接種転移を除けばきわめて少ない。
 われわれは最近子宮腟部癌第4度,鼠径リンパ節転移の診断にてコバルト60照射中,急速に皮膚転移をきたし,抗癌剤投与にもかかわらず一般状態が悪化して死亡し,死後剖検し得た1例を経験したのでここに報告し,若干の考察を試みることとしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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