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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻7号

1966年07月発行

薬の臨床

月経異常に対するDevocin,Lutral-S周期投与法による治療について

著者: 田中敏晴1 高山忠夫1

所属機関: 1東京警察病院産婦人科

ページ範囲:P.569 - P.576

文献概要

はじめに
 最近のステロイド化学の発展はまさに驚異的なものがあり,とくにgestagen領域における進歩は一昔前には想像もできなかつた程目をみはらせるものもある。これら合成gestagenとくに強力な経口剤の出現は,われわれに古いホルモン療法からの脱皮を余儀なくさせているが,一方これら製剤の個々の作用の違いを十分理解せずに用い,その使用法にかなりの混乱を生じていることも少なくないであろう。すなわち一口に合成gestagenといつても,これはその作用面から見てまつたく異質な種々のものを含んでいる。例えば,あるものはそれ自体estrogen,androgen様の作用を示すが,他はこれをもたず,またあるものは強力な排卵抑制作用を示すが,他のものにはこれが認められないなど,その作用は薬剤によつてかなり異なつている。従つてわれわれが日常臨床に用いる場合も,これらの点を十分斟酌した上で用いねばならない。
 ともあれ今日,各種の月経異常に対し,これら合成ステロイドが用いられ,かなりの成績をあげている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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