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薬の臨床
妊娠に合併した急性骨髄性白血病の1例
著者: 長瀬行之1 岡富峻1 板谷忠重1 長谷川潜1 斉藤文彦1
所属機関: 1自衛隊中央病院産婦人科
ページ範囲:P.579 - P.583
文献購入ページに移動従来,妊娠および分娩に白血病が合併することはまれとされていて,現在までの報告例は本邦海外を含めても100例に満たないと言われている。妊娠と白血病の合併した場合の予後は不良で,特に急性白血病では母体死亡率は100%であり,ステロイドホルモンや6MPその他の抗白血病剤の使用される現在においてすら,わずかにその延命効果に期待を寄せるに過ぎない程度である。
最近私どもは,診療を担当している国家公務員共済組合連合会三宿病院において,妊娠8ヵ月頃に発病したと思われる急性骨髄性白血病例を経験したので,その取扱い方に関する私見をも合わせて報告するしだいである。
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