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臨床婦人科産科20巻8号

1966年08月発行

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新生児の無呼吸/頸癌

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ページ範囲:P.611 - P.611

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 Reid, D.H.S.&Mitchell, R.G.:Recurrent neonatal apnoea.Lancet 1:786-788, April 9, 1966.
 新生児にチアノーゼはしばしば見うけるが,チアノーゼが一過性か永続か,呼吸停止によるかその他の原因かをたしかめる必要がある。無呼吸をくりかえし,その都度,間歇的にチアノーゼになるのがrecurrentapnoeaである。respiratory-dist—ress syndrome,肺炎,肺出血,頭蓋内出血,核黄疸,低血糖,低Ca血症,脱水,中毒などでかかる症状がおこる。ことに生後3日以内にくりかえすと予後は不良である。著者はここで未熟児でrecurrent apnoeaを呈した12名を報告しているが,respiratory-distress syndrome 5,肺炎1,頭蓋内出血1,その他原因不明。死亡1例(respiratory dist—ress,28週の未熟児,生後5時間でapnoea発来,IPPBを10時間目に始め,36時間つづけた)。剖検で肺虚脱,硝子膜病。こうしたapnoeaの予後がわるいのは,呼吸停止それ自体,あるいはrespiration pneu—moniaという点ばかりでなく,脳のアノキシアによる傷害による。Mc—Donald (Arch.Dis.Child.39:272,1964)は誕生時1.8kg以下,33週以前の分娩,無呼吸発作あり,酸素療法10日以上というチアノーゼ群で実に43%がcerebral diplegiaを呈した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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