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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻8号

1966年08月発行

特集 産婦人科医のための臨床薬理・1

高血圧に用いる薬

著者: 相沢豊三1 高木康行1

所属機関: 1慶応大学内科

ページ範囲:P.619 - P.622

文献概要

はじめに
 高血圧に対する降圧療法は,降圧剤の進歩普及につれていろいろな方面で広く行なわれている。降圧療法の意義は高血圧の際の脳・心・腎等重要臓器にみられる循環障害の是正にあるが,一方高血圧の持続によつて生ずる血管の器質的障害(細動脈硬化あるいは動脈硬化)をできるだけ少なくしようとすることも重要な目的である。したがつて降圧剤の使用は一般にかなり長期にわたつて行なわれる場合が多いので,副作用のない有効な治療を行なうためには医師は降圧剤の長所・短所を十分に熟知しておくことが必要である。また降圧療法は高血圧をきたす疾患に対する一種の対症療法であり,高血圧が基礎疾患を有する症候性高血圧である場合には基礎疾患に対する治療がもつとも重要なものとなることは当然である。
 これらのことから本稿ではまず高血圧をきたす諸疾患についてのべ,降圧療法の実際について概説してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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