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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科20巻8号

1966年08月発行

MY THERAPY in Series・46

妊婦神経痛の治療

著者: 生田基弘1

所属機関: 1高知赤十字病院

ページ範囲:P.645 - P.646

文献概要

 妊娠すると下腹痛・腰痛・下肢索引痛などの神経障害がしばしばみられます。この傾向は妊娠後半期にとくにいちじるしく,そのために日常の生活になんらかの支障をきたしています。下腹痛が強い妊婦では,ときに陣痛と誤り,ときには虫垂炎と誤診された例もあります。
 このような妊婦の下腹痛・下肢索引痛の特長は,(1)疼痛の部位が日時によって移動することが多く,(2)疼痛の持続時間も不定であり,(3)内診によつて骨盤壁・とくに閉鎖神経が走つているあたりに圧痛を証明できることが多く,(4)しかも,この際にはしばしば季肋部・側腹部・鼠径部・大腿内側・腰部などに痛みが放散します。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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