文献詳細
グラフ解説
文献概要
自然流産をした胎児の約20%に染色体異常が見出されたとのCarr1)の報告に刺激されるまでもなく,新生児で染色体分析を行なう必要のある疾患が,かなり知られてきている。新生児の染色体を末梢血白血球を材料にしてしらべようとするとき,成人の場合と異なり,少量の血液で分析を行なわねばならぬという制限がつきまとう。
微量血液での染色体分析法は,いままでかなり報告されている。それらの方法は一般に行なわれているMoorhead2)等の方法を,末梢血から白血球を分離する段階で改良したり,全血培養のため培養液の組成を一部改めたりしたものであつて,採血量が少なければそれだけ分析の対象となる分裂中期染色体像を増加させるという考慮は払われていない。
微量血液での染色体分析法は,いままでかなり報告されている。それらの方法は一般に行なわれているMoorhead2)等の方法を,末梢血から白血球を分離する段階で改良したり,全血培養のため培養液の組成を一部改めたりしたものであつて,採血量が少なければそれだけ分析の対象となる分裂中期染色体像を増加させるという考慮は払われていない。
掲載誌情報