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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻1号

1967年01月発行

外国文献

分娩間の羊水,他

ページ範囲:P.31 - P.31

文献概要

 Rooth,G.&Sjövall, A.:Acid-base status of amnio—tic fluid during delivery.Lancet 7459:371-372, Ang.13, 1966.
 妊娠早期と末期とでは,羊水のPco2,pH,酸塩基平衡がちがつている。著著らは(Acta Obst.Gyn.Scand.42:279,1963),分娩時の胎内胎児asphyxiaを推測するのに,この羊水の性状が役立たないかと考えて調査したが否定的結果に終った。
 ところでSuranyi (Lancet 1:744,1966)が分娩間の羊水pHをしらべ,これが胎児頭皮の血液pHと平行して低下し,asphyxia推定に有効であるとした。そこで今回,著者らは第36-44週の妊婦20例について羊水を穿刺,また陣痛発来から9時間ごろまでの羊水をしらべた。pH,Pco2は信頼できないので,base-excessのみを中心にうかがつた。平均してみると,base-excessは開始前−9mEq/lで,陣痛開始直後−10mEqほどになるが,その後,9時間まで大体−9mEq附近に一定していた。しかし母体血がはじめ−6mEqで,陣痛開始4時間ごろ〜5,6時間ごろ0附近になる例では,羊水も−6mEq附近におちた例はある。これはすでに著者らが(Lancet:290,1964)で指摘した通りである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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