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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻1号

1967年01月発行

特集 婦人科の手術管理

術後の栄養の問題

著者: 木村信良1

所属機関: 1東京医科歯科大学第2外科

ページ範囲:P.33 - P.36

文献概要

はじめに
 手術後の患者管理はきわめて広い角度から行なわれなければならないが,そのなかで栄養管理は,すべての場合に常に取上げられる問題である。一般に術後経過が順調であるということは,合併症を起こさずに経過するという意味にもなる。したがつて合併症さえ起こさなければ,われわれの手術成績は一応「よい」とされている。 もちろん合併症の現われをいちはやく発見して,これに治療を加えることが大切であるが,さらにこの問題を積極的におしすすめると,合併症を起こす原因,起こしやすい原因,さらには合併症が出現した場合の準備,対策ということに十分注意することが大切ということになろう1)。そこでこの栄養管理の問題がこれらに密接な関連をもつてくる。いま合併症云々,と述べたが,順調な経過をとる生体の術後反応の経過をまず熟知し,これに適応するような管理方法で観察することが,最も合理的な経過の観察ということになる。
 ここに手術侵襲の経過やこれと栄養管理の時期などについて,私共外科の立場で述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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