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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻1号

1967年01月発行

Isotope入門・1

産婦人科領域における血液学とアイソトープ

著者: 古谷博1

所属機関: 1東京大学医学部分院産婦人科教室

ページ範囲:P.63 - P.68

文献概要

はじめに
 血液学の研究方法には従来の形態学的方法に加えて,生化学的,生物物理学的方法がとり入れられ,一方では他の領域,たとえば内分泌学的研究領域と接触しながら,現象を動的かつ量的に把握しようという方向に進みつつあるのは,最近のわが領域における血液学の一つの傾向でもあり新しいねらいでもあろう。
 ことに妊娠時における母体および胎児の造血機能,胎児性血色素を中心とする異常血色素の問題,妊娠と造血因子,造血に必要な鉄,銅,葉酸,VB12などの代謝,血液凝固系,ひいては母児間の血清成分,血清酵素の比較,胎盤の物質通過機序,輸血ことに交換輸血,血液型不適合,重症黄疸など,わが領域における血液学的研究には多くの問題がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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