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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻1号

1967年01月発行

薬の臨床

子宮癌根治手術後の排尿障害に対するV.B1,V.B6,V.B12合剤の使用経験

著者: 野田起一郎1 菊池芳夫1 佐藤祥男1

所属機関: 1東北大学医学部附属病院長町分院産婦人科

ページ範囲:P.81 - P.83

文献概要

はじめに
 子宮癌の根治手術の際,術式の性質上,膀胱支配神経のほとんどすべてが,その主要根幹において切断され,術後に頑固な膀胱麻痺がおこることは周知の通りであり,またこれが対策には本手術を行なうものの大きな悩みでもある。最近,術式の根治性を犯すことなく,骨盤神経を温存しようとする試みがあり,また薬物療法の進歩により,ビタミンBの複合体を,術後,可及的すみやかに投与して,手術時の侵襲によつて起こる神経因性膀胱の異常代謝を正常化させ,その排尿状態や炎症をも相当程度,改善しうるようになつてきた。
 今回,われわれは子宮癌根治手術後の排尿障害に,ビタミンBの複合体であるビタメジン静注用を試用して,若干の知見がえられたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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