文献詳細
研究
文献概要
はじめに
二重奇形は,新生児奇形の中でも非常にまれなものとされている。著者は,さきに妊娠8ヵ月の妊婦に腹部撮影を行なつた結果,羊水過多症をともなつた胸結合体と診断し,これを経腟分娩せしめえた1例を報告した。妊娠中に診断しえた胸結合体としては本邦第4例目であつた(第3回先天異常学会総会および産婦の世界,17巻11号)。そのさい過去に本邦で報告された二重奇形につき調査したが,その後の報告をも加えて通算対称群は118例,その中割合多いといわれている胸結合体は45例であつた。これらにつき統計的観察を試みたので以下その概要をのべる。
二重奇形は,新生児奇形の中でも非常にまれなものとされている。著者は,さきに妊娠8ヵ月の妊婦に腹部撮影を行なつた結果,羊水過多症をともなつた胸結合体と診断し,これを経腟分娩せしめえた1例を報告した。妊娠中に診断しえた胸結合体としては本邦第4例目であつた(第3回先天異常学会総会および産婦の世界,17巻11号)。そのさい過去に本邦で報告された二重奇形につき調査したが,その後の報告をも加えて通算対称群は118例,その中割合多いといわれている胸結合体は45例であつた。これらにつき統計的観察を試みたので以下その概要をのべる。
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