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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻10号

1967年10月発行

誌上シンポジウム"新生児"・9 新生児の外科

術後の管理

著者: 里吉光子1

所属機関: 1順天堂大学医学部麻酔科

ページ範囲:P.810 - P.812

文献概要

 最近は,術前の管理や麻酔が非常に慎重に行なわれるようになりましたので,以前に比べますと術後の管理もずつと容易になつたような気がします。新生児の手術は,新生児期に手術をしなければ命にかかわるからするのであつて,一般に全身状態のよくないものが多いわけです。約10年前に新生児外科がスタートしたころは,これから手術をするというので夜中に呼び出されたことが非常に多かつたのですが,今では術前の状態をよりよくしてから手術に持つて行こうという方針がとられるようになりましたので,私ども夜中に呼び出されて麻酔をするということがなくなりました。このように術前の管理が慎重になりますと,術後の管理もより容易になります。
 術後の管理は外科医と私ども麻酔科医,それから看護婦さんたちがチームを作つて一体になつておりませんと,close observation,時間を追つて絶え間ない監視をするということができません。これは新生児手術の術後にはとくに大切で,思いついたときポッと患児を見るというのは判断をあやまるもとになります。またその見方なのですが,今,岩井先生がおつしやいましたように,いわゆるvital signsのほかに同時に注意しなければならないのが,体温の調節です。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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