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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻11号

1967年11月発行

研究

子宮における興奮の発生と伝播

著者: 井上正二1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.899 - P.905

文献概要

はじめに
 産科臨床において子宮収縮あるいは陣痛を正確に把握する必要があることはいうまでもない。この問題に関する従来の業績はきわめて多数にのぼるにかかわらず,現在なおそれについての基礎的知識ははなはだ不十分で,産科学の進歩を遅らせる主原因となつている。その基礎的知識の不完全は子宮筋を含めて平滑筋の機能が骨格筋および心筋に比べ多様性を示すことに基因するのであるが,近年細胞内電極法等の研究の進歩により,しだいにその一端が明らかにされはじめている。そこでこの問題に関する多数の業績のうちで最も重要な問題である興奮の発生および伝播,すなわち興奮がどこでどのように起こりどのように伝わるかの問題にしぼつて綜説を行ない,現在までの研究業績をふりかえつてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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