文献詳細
Isotope入門・6【最終回】
文献概要
I.放射性憐
放射性燐には,2915P,3015P,3215P,3315P3415Pなどの種類があるが,通常用いられるのはこのうち3215Pで一般的にはNa2H32PO4の形で供給されている。3215Pはβ—型の崩壊形式をとり,その物理学的半減期は14.3±0.4日(すなわち4.7%/日)で,生物学的半減期は6〜11日と称せられている。そのβ線エネルギーは1.69 MeVで組織中の最大飛程距離は8 mm,その大部分は3mm以内で吸収される。またそのβ粒子はlmCiにつき約37,000,000atomper secondといわれ,体内に投与された場合の放射線量は,3215Pの1.1μCiが組織1kg中で完全に崩壊した場合1repである。
このような性状をもつ3215Pは女性性器癌の病態生理の研究に利用されるほか,診断面にも応用される。3215Pの放射能測定にはふつうガイガー・ミユラー計数装置が用いられるが,特殊な計数管を用いることもある(たとえば腟内挿入用小型針状管など)。またラジオオートグラフによる観察も利用される。
放射性燐には,2915P,3015P,3215P,3315P3415Pなどの種類があるが,通常用いられるのはこのうち3215Pで一般的にはNa2H32PO4の形で供給されている。3215Pはβ—型の崩壊形式をとり,その物理学的半減期は14.3±0.4日(すなわち4.7%/日)で,生物学的半減期は6〜11日と称せられている。そのβ線エネルギーは1.69 MeVで組織中の最大飛程距離は8 mm,その大部分は3mm以内で吸収される。またそのβ粒子はlmCiにつき約37,000,000atomper secondといわれ,体内に投与された場合の放射線量は,3215Pの1.1μCiが組織1kg中で完全に崩壊した場合1repである。
このような性状をもつ3215Pは女性性器癌の病態生理の研究に利用されるほか,診断面にも応用される。3215Pの放射能測定にはふつうガイガー・ミユラー計数装置が用いられるが,特殊な計数管を用いることもある(たとえば腟内挿入用小型針状管など)。またラジオオートグラフによる観察も利用される。
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