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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻12号

1967年12月発行

研究

癌とホルモン—子宮癌発生を中心として

著者: 鈴木正彦1 本多啓1

所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.985 - P.990

文献概要

はじめに
 腫瘍の発生機序におけるhormoneの役割は近時最も注目されている重要な研究テーマの一つである。子宮癌の発生ならびに増殖とsteroid hor—moneとの関連については,子宮がsteroid hor—moneの最も直接的なtarget organであることから古来数多くの実験的および臨床的な検索が行なわれてきたが,その間の作用機序と意義については今日なお十分に明らかにされたとはいえない。
 実験的あるいは臨床的にhormoneと癌との関連を比較的明確に示すのは,hormone支配下の臓器の中でも乳癌や前立腺癌がよく知られており,それらについてはそのhormone依存性に基づいた内分泌療法が確立され,臨床的に重要な治療法の一つとなつているが,子宮癌においては,その発生増殖の面,さらには治療の面での内分泌学的探求ははなはだ不十分である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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