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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻12号

1967年12月発行

文献概要

研究

産婦人科領域における矢田部—ギルフォード性格試験の応用に関する研究

著者: 時永達已12 満野博章12

所属機関: 1千葉大学医学部産婦人科教室 2市立甲府病院産婦人科

ページ範囲:P.995 - P.997

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はじめに
 産婦人科領域においても精神身体医学(PSM)の概念が導入されて久しい1)2)。可能な限り理想的な医者患者関係(Physician-Patient Relationship)を得る根本は医師の患者に対する愛情であり,詳細な面接と観察であるが,客観的判断に負う点が大きく,この欠点を補うために心理テストの持つ意義は大きい。
 ただし臨床心理学専攻者との有機的提携の得られる心身症外来を欠く現況において,婦人科患者を精神科に紹介することは我国における結婚観念からして多くの抵抗が生ずる場合があり3),我々も婦人の一生を不幸におとし入れた苦い経験がある。従つて了解可能な範囲にある婦人は当科で管理を続ける症例が多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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