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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻2号

1967年02月発行

薬の臨床

アザロマイシンF腟錠の腟トリコモナス症および腟カンジダ症に対する使用経験

著者: 大喜多良夫1 谷口定之1 山本和人1 黒部来1

所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.161 - P.163

文献概要

はじめに
 最近,帯下を主要症状とする疾患の第1位に腟トリコモナス症があげられている。これに対して,各種の薬剤が用いられるが,薬剤に頑固に抵抗したり,また腟カンジダ症を発症させたり,再発・再感染の頻度も高くその治療の困難なことは多くの臨床医家を悩ませている。
 今回,三共株式会社よりアザロマイシンFの提供をうけたので,腟トリコモナス症および腟カンジダ症計31例に使用したので僅少ではあるが一応その結果を報告する。なお,アザロマイシンFは東京渋谷の土壌から採集された放線菌Streptomyces hygroscopicus var.Azalomyceticus (別名Streptomyces sp.K 5-4)の産生する新抗生物質であり,原生動物,グラム陽性菌に対し著明な抗菌抗原虫作用を有している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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