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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻3号

1967年03月発行

文献概要

薬の臨床

エンピナースの産婦人科領域における臨床治験

著者: 林義夫1 岩田都之1 田辺陽一1 小野丈夫1 岸本彦三郎1

所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.251 - P.255

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はじめに
 近時酵素化学の著しい進歩は,ひろく臨床面での適応拡大が明らかとされ,その効果も飛躍的に増強されてきた。すなわち酵素剤はその強力な蛋白分解作用によつて病的壊死組織をはじめ,フィブリン,血栓,凝血,膿汁を分解ないしは溶解し,体液の流通を回復し,炎症ないし浮腫の消退を促し,さらに組織の新生を促進する作用を有し,またさらに毛細血管の透過性をたかめて病巣部への薬剤の拡散を助長せしめる作用が知られてきた。
 われわれは今回強力な蛋白分解作用をもつエンピナースを産婦人科領域にて試用する機会をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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