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特集 絨毛性腫瘍の化学療法
MTX療法についての日米共同研究に関する日本の成績(第1報)
著者: 長谷川敏雄12
所属機関: 1日本赤十字社中央病院 2日本産科婦人科学会絨毛性腫瘍委員会
ページ範囲:P.275 - P.278
文献購入ページに移動絨毛性腫瘍(以下絨腫瘍と略) trophoblasticneoplasiaに対する化学療法としては,今から10年ほど以前には主としてNitrogen mustard,Ni—tromin,Paroxyhydropropiophenone (PHP),8—Azaguaninなどが用いられ,その後Merphirin,Toyomycin,Mitomycin,ChromomycinA3といつたような抗癌剤も出現するに至つたが,その効果はどうもあまり香ばしいとはいえず,なんとかより強力な薬剤がとは,斯界における切なる要望であつた。
そうしたさ中へ登場したのがA-methopterin,一名Methotrexate (MTXと略),Vincaleuko—blastine (VinblastineまたはVelbe)およびAc—tinomycin D (またはDactinomycin)などで,これによつて従来暗憺たるものがあつた本症の予後は著しく改善され,かつてない明るさを示すに至つたといつてよい。
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