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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻4号

1967年04月発行

文献概要

特集 絨毛性腫瘍の化学療法

奇胎後における制癌剤の予防的投与

著者: 前田一雄1 川野秀昭1 和田卓人1 熊本熙史1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.299 - P.303

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はじめに
 胞状奇胎(以下奇胎)の娩出,または内容除去術ののちには,絨毛上皮腫(以下絨腫)の早期発見,早期治療を目標として,厳重に経過を監視するのが,これまでの一般的な方針であつたが,さらに積極的な処置をとるのがよいとする立場もある。
 積極的管理の一つは子宮摘出であるが,奇胎患者はまだ若くて,未産の場合も多いので,奇胎全例に予防的摘出を行なうことは無理である。また,子宮原発の絨腫は減少させることができても,肺などの異所絨毛上皮腫発生の可能性は残つている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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