文献詳細
薬の臨床
文献概要
はじめに
機能性子宮出血は,われわれ産婦人科医が日常の診療に際し,最も遭遇することの多い疾患の一つであるが,従来の治療法は,その大部分が卵巣機能や子宮内膜組織所見の観点に立つてなされることが多かつた。しかし,時には,広く一般に行なわれている各種ホルモンによる療法やそれに類似の方法,さらに外科的療法等でも効を奏し得ない例に出会うこともあり,本疾患の治療効果をあげるには,さらに血液凝固学的な面よりの検討も必要となつてきた。
このたび,血小板増加および血管強化作用を有するCyclonamineとProthrombin系賦活剤であるVitaminK1さらに抗プラスミン剤ε—amino—coproic acidの合剤であるcoaguminを,機能性出血患者に使用していささかの知見を得たので報告する。
機能性子宮出血は,われわれ産婦人科医が日常の診療に際し,最も遭遇することの多い疾患の一つであるが,従来の治療法は,その大部分が卵巣機能や子宮内膜組織所見の観点に立つてなされることが多かつた。しかし,時には,広く一般に行なわれている各種ホルモンによる療法やそれに類似の方法,さらに外科的療法等でも効を奏し得ない例に出会うこともあり,本疾患の治療効果をあげるには,さらに血液凝固学的な面よりの検討も必要となつてきた。
このたび,血小板増加および血管強化作用を有するCyclonamineとProthrombin系賦活剤であるVitaminK1さらに抗プラスミン剤ε—amino—coproic acidの合剤であるcoaguminを,機能性出血患者に使用していささかの知見を得たので報告する。
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