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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻5号

1967年05月発行

My Technique in series・5

人工造腟術(下)—S状腸を利用する方法

著者: 井槌進1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.414 - P.416

文献概要

 腟欠損症は成熟婦人として外見上も日常一般生活もなんら異常を認めない発育異常であり,造腟術後も不妊で,その後の結婚にも問題が残る。したがつて,われわれはその旨を説明したのち,なお,治療を希望するものに対してのみ本手術を行なつているが,本手術が安全であり,かつ合併症や後遺症を胎すこともなく,腟も瘢痕性狭窄や萎縮をきたさないことなどが要求されることは当然である。
 このような見地から1959年以来,長い腸間膜をもつた移動性のあるS状腸を腟として曠置する造腟術を試み,その手技,成績などについてはすでに数回にわたつて報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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