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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻7号

1967年07月発行

文献概要

特集 産婦人科医のための簡易検査法

腟内容の簡易検査法—特に感染について

著者: 水野重光1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.549 - P.551

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はじめに
 腟感染症の症状として帯下は主要なものであるが,感染症の診断に当つては,問診により帯下だけでなく,これ以外の自覚症状を含めて,その種類,強弱,経過,誘因などについて詳しく聴取し,微生物感染を想わせる症状の有無をあらかじめ知ることが大切である。このようにして微生物感染の疑いの濃厚なときはもちろんであるが,微生物とは関係がないと考えられる場合でも,帯下の原因中主要な部分を占める感染症を否定してからでないと診断がつけられないことが多いから,微生物の検索は日常の帯下治療上怠ることはできない。帯下の原因を検べる際には腟内容だけの検索では診断を誤るおそれがあるが,編集部から腟内容の検査法と限定されているので,簡易な方法という趣旨に沿つて主として腟内容中の主要病原微生物の検査法について簡単に述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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