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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻8号

1967年08月発行

My Technique in series・8

排卵誘発法

著者: 五十嵐正雄1

所属機関: 1群馬大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.674 - P.676

文献概要

 無月経や無排卵周期の続いている婦人が妊娠を希望した場合,排卵の人工的誘発がどうしても必要になる。排卵誘発法については従来本邦でも欧米でも多数の研究が重ねられてきた。というのは不妊婦人にとつてきわめて重要なこの排卵誘発が,決して容易には成功しなかつたためである。しかしごく最近,欧米で画期的な排卵誘発剤,clomiphene, F6066, HMG, HPGが相ついで開発され,その優秀な効果が確認され,本邦の諸大学でも追試された。本邦の臨床第一線の婦人科医がこれらの薬を自由に入手し,使用できる日もおそらくそう遠い将来ではないと思う。またごく最近,私共は牛の視床下部から抽出したFSH放出因子(FSH-RF)を臨床的に応用して人排卵誘発に成功した。このように従来困難であつた人排卵誘発に最近画期的進歩が認められ,新しい時代が展開されようとしている。
 私共は1957年以来,人排卵誘発法について研究成果をたびたび発表してきたが,従来の研究に加えて,最近の新しい排卵誘発法を含めた排卵誘発の実際をここに述べたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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