文献詳細
My Technique in series・8
文献概要
無月経や無排卵周期の続いている婦人が妊娠を希望した場合,排卵の人工的誘発がどうしても必要になる。排卵誘発法については従来本邦でも欧米でも多数の研究が重ねられてきた。というのは不妊婦人にとつてきわめて重要なこの排卵誘発が,決して容易には成功しなかつたためである。しかしごく最近,欧米で画期的な排卵誘発剤,clomiphene, F6066, HMG, HPGが相ついで開発され,その優秀な効果が確認され,本邦の諸大学でも追試された。本邦の臨床第一線の婦人科医がこれらの薬を自由に入手し,使用できる日もおそらくそう遠い将来ではないと思う。またごく最近,私共は牛の視床下部から抽出したFSH放出因子(FSH-RF)を臨床的に応用して人排卵誘発に成功した。このように従来困難であつた人排卵誘発に最近画期的進歩が認められ,新しい時代が展開されようとしている。
私共は1957年以来,人排卵誘発法について研究成果をたびたび発表してきたが,従来の研究に加えて,最近の新しい排卵誘発法を含めた排卵誘発の実際をここに述べたい。
私共は1957年以来,人排卵誘発法について研究成果をたびたび発表してきたが,従来の研究に加えて,最近の新しい排卵誘発法を含めた排卵誘発の実際をここに述べたい。
掲載誌情報