icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科21巻9号

1967年09月発行

文献概要

グラフ 新生児の観察シリーズ・2

新生児のめずらしい症候群—Ⅰ.Klippel-Weber症候群/Ⅱ.Pierre-Robin症候群

著者: 島田信宏12

所属機関: 1慶応義塾大学医学部産婦人科教室 2国際聖母病院産婦人科

ページ範囲:P.695 - P.698

文献購入ページに移動
Ⅰ.Klippel-Weber症候群
 オランダの医師van der Hoeveは母斑に一致する病変が皮膚以外の諸器管にも生じて一つのまとまつた症候群を呈する時,これを母斑症Phakomatoseということを提唱し,現在では全身性,局所性母斑症の2つに分けられている。全身性母斑症の中には有名なRecklinghausen氏病も含まれ,局所性母斑症には三叉神経の支配域に母斑のできるSturge—Weber症候群があり有名である。この局所性母斑症の中にKlippel, Weberの2人の名をとつたKlippel-Weberというのがあり,単純性血管腫のある部分の偏側性肥大をともなうものとされている。
 聖母病院産科で出生した新生児の中に,Klippel-Weber Syndromeと診断してよいと考えられるめずらしい1例を発見したので発表する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?