文献詳細
特集 流早産の原因と治療の問題点
文献概要
はじめに
本邦における流早産の頻度は,原因の解明とこれに伴う治療法の進歩により,ここ数年間に従前の1/2近くまでの減少をみたとはいえ,いまなお10%前後である。このことは,本症の原因のうちには,まだ推論の域を脱しないものや,原因は確認されていても治療法の開発されていないものがある他,実際面では多くの原因が相錯綜しているため,真相が把握されないままに終るものの多いことによるものである。したがつて最近における流早産の原因と治療に関する問題点を探り,明日への躍進に資することは,誠に意義深いことであるので,問題となつている主なものについて概説することにする。
本邦における流早産の頻度は,原因の解明とこれに伴う治療法の進歩により,ここ数年間に従前の1/2近くまでの減少をみたとはいえ,いまなお10%前後である。このことは,本症の原因のうちには,まだ推論の域を脱しないものや,原因は確認されていても治療法の開発されていないものがある他,実際面では多くの原因が相錯綜しているため,真相が把握されないままに終るものの多いことによるものである。したがつて最近における流早産の原因と治療に関する問題点を探り,明日への躍進に資することは,誠に意義深いことであるので,問題となつている主なものについて概説することにする。
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