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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻1号

1968年01月発行

文献概要

今月の臨床 早期子宮頸癌--今日の焦点

子宮頸癌診断の手順

著者: 天神美夫1

所属機関: 1癌研究会附属病院婦人科

ページ範囲:P.79 - P.83

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はじめに
 子宮頸癌診断方法として現在種々な方法が行なわれているが,臨床診断法として日常用いられているもののうちその主力をなす方法はやはり細胞診,コルポスコピー,組織診の三者となるであろう。この診断法でもそれぞれ長所と短所をそなえていることももちろんであり,その一つ一つを異なる時期,異なる場所で行なうよりは一定の手順に従って順序よく施行していくと各診断法の欠点をカバーし合うことにもなり,肉眼的には見逃しやすいいわゆる臨床前癌もうまくひろいあげることがでぎることとなる。また一定の順序で検査をすすめていくことはうつかり検査しそこなつたり,適切な材料も採取しそこなつたりすることをふせげることになる。
 ここでいう診断にはもちろん,肉眼診ではうつかり見逃してしまうような早期癌および視触診ではいかんともし難い臨床前癌であり,また子宮頸管内に限局した初期癌の診断が対象になるわけで肉眼的に明らかな癌に対してではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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