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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻11号

1968年11月発行

特集 新生児研究の問題点

新生児黄疸に関する研究—ABO不適合に関する1考察

著者: 館野政也1 早稲田健一1

所属機関: 1金沢大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.937 - P.942

文献概要

はじめに
 新生児の重症黄疸の成因と治療について,われわれは,従来からしばしば実験成果を発表してきているが,これも,それにつづく1つの研究成績である。治療については,血液型不適合による重症黄疸に対しては早期の交換輸血が唯一最善の方法とされている。Rh式不適合の場合は別として,ABO不適合,さらにO型ママの問題が最近注目されるに至り,ためにO型血液をもつた婦人の悩みは大きいものがあるようである。
 おれわれは,この問題に関して,O型妊婦から生れる児,あるいはABO式不適合が予想される場合の児の血清Bilirubin値は,そうでない群に比して果して高い値を示すか否かについて統計的な観察を行つたので以下これについて述べることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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