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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻12号

1968年12月発行

特集 婦人科造影の臨床

子宮卵管造影法の臨床読影上の二,三の問題

著者: 貴家寛而1

所属機関: 1福島医科大学

ページ範囲:P.1019 - P.1026

文献概要

はじめに
 子宮卵管造影法が婦人科疾患の診断の目的に試みられてから,半世紀余り経過した。当初は実施に際していろいろの危惧が少なくなく,可成りの問題がないでもなかつたが,その後の造影剤の改良,レ線装置の進歩とともに,本法の臨床的価値は再びみなおされ,普及し一般化し,現在では婦人科領域の診断には欠くことの出来ない方法となつてきている。
 元来,婦人科的診断の方法としては"内診"がいわば唯一のものであつたが,この種の感覚的な,特別の慣れと"かん"を必要とする半面,多分に客観性に乏しい方法は近代性に欠き,科学的でないという批判がこの新しい造影法を臨床に導入させる大きな動機になつたようであり,とくに,若い人達から強く歓迎され,戦後は広く普及するに至つたように思える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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