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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻12号

1968年12月発行

外国文献

子宮内輸血/流産後妊婦の無形成貧血

ページ範囲:P.1026 - P.1026

文献概要

 Rhイソ免疫の著しい場合,子宮内輸血がひろく世界各地で行われているが,これが胎児に及ぼす免疫効果はHrushovetz(Canad. M.A.J.92;137.1965),Githens(Intrau-terine Transfusion and Erythrobla-stosis, Butterfield,1966)らが先づ注目し,Sterzl(Adv.Immunol.,6;337,1967),Jones(Brit.M.J.,2;440,1967)の報告をみる。
 著者は子宮内輸血をうけた2児(33週と34週)について,子宮内輸血各2回後4週で,まず,臍帯血をしらべた。1例(33週の方)は成人赤血球53%,核分裂30,性染色体XX, donorのリンパ球O,2例(34週の方)は成人血83%,核分裂28,性染色体XY, donorリンパ球57%。donorのリンパ球の存在は著しく異つていた。さらに免疫グロブリン(mg/100ml)は,1例(33週)IgG 800, IgM 12.0, IgA 9.55,2例(34週)はIgG 720, IgM 16.5,IgA 6.5で相似てをり,とくにIgAが検出された点が注目された。輸血した血液のリンパ球をphytohaemaglutinin培養すると,核分裂は1,000個につき3〜8個見出され,またtransformした形態がみとめられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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