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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科22巻12号

1968年12月発行

文献概要

特集 婦人科造影の臨床

リンパ造影の臨床応用—リンパ節転移診断

著者: 小森昭1 山口斌1

所属機関: 1札幌医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.1033 - P.1039

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はじめに
 脈管造影が,産婦人科領域でも盛んに臨床応用される機運にある。この中でも特にリンバ系造影は婦人性器癌特に子宮頸癌,腟癌及び外陰癌の転移診断に対しもつとも有力な方法としていち早く臨床に応用された。しかし,造影されたリンパ系写真を読影するには,胸部X線写真の読みと同様骨盤リンパ系解剖学の充分な知識とかなりの熟練さが必要である。
 たとえばリンパ節の明らかな陰影欠損像のごとき明瞭な写真がえられた場合には,転移の判読は容易であるが,それ以外の場合には造影写真は余り役にたたないのが現状である。しかし,それでも万が一明瞭な写真がえられて,リンパ節転移を完全否定または完全肯定ができれば幸であるという位の淡い期待をいだいて本法を施行しているわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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