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特集 婦人科造影の臨床
リンパ造影の臨床応用—リンパ節転移診断
著者: 小森昭1 山口斌1
所属機関: 1札幌医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.1033 - P.1039
文献購入ページに移動はじめに
脈管造影が,産婦人科領域でも盛んに臨床応用される機運にある。この中でも特にリンバ系造影は婦人性器癌特に子宮頸癌,腟癌及び外陰癌の転移診断に対しもつとも有力な方法としていち早く臨床に応用された。しかし,造影されたリンパ系写真を読影するには,胸部X線写真の読みと同様骨盤リンパ系解剖学の充分な知識とかなりの熟練さが必要である。
たとえばリンパ節の明らかな陰影欠損像のごとき明瞭な写真がえられた場合には,転移の判読は容易であるが,それ以外の場合には造影写真は余り役にたたないのが現状である。しかし,それでも万が一明瞭な写真がえられて,リンパ節転移を完全否定または完全肯定ができれば幸であるという位の淡い期待をいだいて本法を施行しているわけである。
脈管造影が,産婦人科領域でも盛んに臨床応用される機運にある。この中でも特にリンバ系造影は婦人性器癌特に子宮頸癌,腟癌及び外陰癌の転移診断に対しもつとも有力な方法としていち早く臨床に応用された。しかし,造影されたリンパ系写真を読影するには,胸部X線写真の読みと同様骨盤リンパ系解剖学の充分な知識とかなりの熟練さが必要である。
たとえばリンパ節の明らかな陰影欠損像のごとき明瞭な写真がえられた場合には,転移の判読は容易であるが,それ以外の場合には造影写真は余り役にたたないのが現状である。しかし,それでも万が一明瞭な写真がえられて,リンパ節転移を完全否定または完全肯定ができれば幸であるという位の淡い期待をいだいて本法を施行しているわけである。
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